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審決分類 審判 判定  同一・類似 属さない(申立不成立) D2
管理番号 1056962 
判定請求番号 判定2002-60007
総通号数 29 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 意匠判定公報 
発行日 2002-05-31 
種別 判定 
判定請求日 2002-01-18 
確定日 2002-04-09 
意匠に係る物品 日用品収納キャビネット 
事件の表示 上記当事者間の登録第1001137号の判定請求事件について、次のとおり判定する。 
結論 イ号意匠である「日用品収納キャビネット」の意匠は、登録第1001137号意匠及びこれに類似する意匠の範囲に属しない。
理由 第1.請求人の申立及び理由
請求人は、イ号意匠及びその説明書に示す「日用品収納キャビネット」の意匠は、登録第1001137号意匠(以下、「本件登録意匠」と言う。)及びこれに類似する意匠の範囲に属する、との判定を求める、と申し立て、その理由として、要旨以下のとおり主張し、甲第1号証ないし甲第11号証を提出した。
本件登録意匠とイ号意匠の共通及び同一の構成態様と差異点とを総合し、不可分一体として、両意匠全体を観察すると、意匠に係る物品及び骨格とも言うべき基礎的な構成が同一であると共に、両意匠の類否の判断対象ともなる視覚を通じて認識する具体的な構成態様における抽斗前面の凹凸状平滑面が共通する構成態様、すなわち、抽斗前面は、中央に凸状垂直平滑面を設け、その左右には中央凸状垂直平滑面より、横幅がごく僅かに狭い凹状垂直平滑面を設け、抽斗前面左右端部には、凸状垂直平滑面を設け、各隣接する凹凸状垂直平滑面は、垂直平滑面で、連結し、そして、各抽斗前面における凹凸状垂直平滑面の各境界に微妙な傾斜度の差異がある稜線を交互に形成することによって醸し出すリズム感が看者に視覚を通じて美感を起こさせる共通する構成態様は、本件登録意匠並びに同種物品における意匠の創作がなされる部位であると共に両意匠の全体形状の基調を決定づける意匠の要部であって、両意匠の類否判断に重要な影響を与えるところである。
ところで、この種物品において、従来より普通に見られる構成態様に近似していると言える箱状枠体の全体形状における両意匠の共通点及び同一点は、前述の特徴ある抽斗前面の凹凸状垂直平滑面の構成態様と一体不可分の全体形状を形成して、両意匠の意匠的特徴のある構成態様を目立たせる効果をもたらせている。
これに対し、両意匠の差異点は、(A)抽斗前面につき、本件登録意匠のものは、中央の凸状垂直平滑面の形状が、横幅を上方より下方をごく僅か狭めた直方形状に近い逆台形状で、その左右には直方形状に近い台形状の凹状垂直平滑面を設け、抽斗前面左右端部には、それぞれ縦長直方形状に近い逆台形状の凸状垂直平滑面を設け、各隣接する凹凸状垂直平滑面は、凹面と直角に交わる奥行きの少ない縦長直方形状の垂直平滑面で連結しているのに対して、イ号意匠のものは、中央の凸状垂直平滑面が直方形状で、その左右には、外側辺上端が内方に傾斜する縦長台形状の凹状垂直平滑面を設け、抽斗前面左右端部の凸状垂直平滑面は、それぞれ縦長逆台形状であり、その面と中央部左右凹状垂直平滑面の間に、縦長平行四辺形状の垂直平滑面を傾斜状に設け、連結し、互いに隣接する中央部の凹凸垂直平滑面の左右は、内方へ僅かに広がる、ごく僅かな幅の縦長直方形状の斜面状垂直平滑面が、平面視において、逆ハの字状に連結している点で差異があるが、凹凸状垂直面の連結面の差異における抽斗前面左右端部の垂直面内辺連結面が縦長直方形状と平行四辺形状との差異は、平行四辺形状がイ号意匠のみの格別顕著な特徴ではないから、単なる連結面の改変に過ぎないもので、イ号意匠の各面の連結稜線は、不明瞭であって、周側上方外縁の奥行き内における抽斗前面左右端部の凸状垂直面内辺から後退した奥まった部位での差異である。従ってその差異は、両意匠を全体として観察する場合には、全体形状の共通又は同一である構成態様に包括されてしまう程度のものに過ぎない(この判断の妥当性については、本件登録意匠とその類似登録意匠、別件登録意匠と別件意匠登録出願に係る意匠との関係を参照されたい)。すなわち、各抽斗前面が箱状枠体の天板前面及び棚枠前面によって等間隔に区分され、判然とし、各抽斗前面における凹凸状垂直平滑面の各境界に微妙な傾斜度の差異がある稜線を交互に形成することによって醸し出されるリズム感の繰り返しが、看者に視覚を通じて美感を起こさせる最大の特徴点であることに鑑みれば、構成態様の差異として、両意匠の抽斗前面の凹凸状垂直平滑面に見られる差異は、両者をして別異の美感と看取せしめるまでの差異を惹起させるものとは、到底言い得るものではない。また、(B)両意匠の箱状枠体の全体形状は、天板上面の構成態様、箱状枠体後面、及び底面の車輪の有無に差異があるが、イ号意匠の独自の構成態様ではなく、意匠全体からみれば部分的で微弱なものであり、これらの差異は両意匠の類否判断を左右する要素としてはいまだ微弱なものと言わざるを得ない。
従って、両意匠を意匠全体として観察する場合には、これらの差異点を総合しても、両意匠の共通点・同一点を凌駕するものと言うことはできず、イ号意匠は、紛れもなく本件登録意匠及びこれに類似する意匠の範囲に属するものと言うほかない。
第2.被請求人の答弁及び理由
被請求人は、結論同旨の判定を求めると答弁し、その理由として、要旨以下のとおり主張し、乙第1号証ないし乙第8号証を提出した。
両意匠において、基礎的な構成が一致するとしても、この構成は本件登録意匠の出願前からごく普通になされたことであり、この構成には何らの創作性もなく、この基礎的な構成に関する類似は軽視すべきである。
両意匠の類否を総合的に考察すると、抽斗前面板につき、主として、イ号意匠が有する平面板の数とバランスが本件登録意匠と異なる点と、イ号意匠の僅かな幅とした端部平面部を除き中央平面部、両隣の凹部平面部及び更にその隣の傾斜平面部を全体で凹陥させた点と、端部平面部、傾斜平面部、凹部平面部の少なくとも1つの縁部を正面視で上方が中央方向に傾斜する斜線状を呈するものとしている点から、本件登録意匠とは全く相違する印象を与え、看者をして十分に両意匠を識別することができる。そして、この形態は、イ号意匠をして看者に家庭用品にふさわしい和やかさ、穏やかさを覚える感触を与え、看者に印象付け、本件登録意匠との類否判断に支配的な影響を及ぼしている。また上面形態においては、イ号意匠の天板前部に横方向に1本の溝部を有する形態から、看者の注意を惹き付けるものである。従って、抽斗前面板の正面形態の相違と相俟って、看者の両意匠に対する識別を容易にしている。
なお、請求人は、本件登録意匠の各抽斗前面における凹凸垂直平滑面の各境界に微妙に傾斜度の差異がある稜線を交互に形成している旨を述べ、また、逆台形状の凸状垂直平滑面、台形状の凹状垂直平滑面を有する旨を述べている。しかし、これらの台形、逆台形を形成する傾斜は、本件登録意匠の甲第2号証である図面(当該願書に添付の図面)の参考斜視図からは全く感得することができない。そして正面図において、云われて初めて僅かな傾斜もあるかなと気付く程度のものであり、定規を用いて厳密に長さを計測し、あるいは直線に沿って定規をあてがうことによって知り得る程度に過ぎない。しかも、傾斜があるからには、C-C断面図にも現れているはずであるが、C-C断面図には全くその徴候を見い出すことはできない。従って、正面図での作図上の誤差とも考えられる微細な角度の斜めの線分をもって、請求人が本件登録意匠には台形平滑面、逆台形平滑面が形成されていると主張することは、いささか強弁にすぎるように思える。イ号意匠の垂直方向の傾斜度は視覚により十分に感得できるのに対し、本件登録意匠の傾斜度は前述したように明瞭ではない。このように両意匠には、それらの傾斜度に誰が見ても歴然たる差異があるにも拘わらず、本件登録意匠とイ号意匠の傾斜度を「微妙な傾斜度」として同一視していること自体に、請求人をして本件登録意匠の判断を誤らせている1つの原因があると考える。
両意匠には、その類否を支配する要部において、両意匠を区別するに足る差異が十分にあることから、両者の間に部分的な共通点があっても、これを全体として総合観察した場合に、両意匠の美感が共通しているとは云えず、両意匠には類似関係がないと云うべきである。この点については、乙第7号証の判定20001-60040号の判定、乙第8号証の無効2001-35269号の審決においても、同様の趣旨を判示しているところであり、これらの判定、審決を勘案すれば、両意匠には類似関係がないことが裏付けられる。
第3.当審の判断
1.本件登録意匠
本件登録意匠は、意匠登録原簿、願書及び願書に添付の図面の記載によれば、平成7年6月2日に意匠登録出願をし、平成9年10月9日に意匠権の設定の登録がなされた登録第1001137号意匠であり、意匠に係る物品を「日用品収納キャビネット」とし、その形態を、願書及び願書に添付の図面の記載のとおりとするものである(別紙第1参照)。
2.イ号意匠
イ号意匠は、被請求人が製造・販売している商品名 「クローゼット ワイド540(三段)」の意匠であり、判定請求書に添付の甲第1号証に、イ号意匠として、写真版により示されたものであり、当該写真版によれば、意匠に係る物品が「日用品収納キャビネット」と認められ、その形態を、当該写真版に現されたとおりとするものである(別紙第2参照)。
3.本件登録意匠とイ号意匠の対比検討
本件登録意匠とイ号意匠を対比すると、両意匠は、意匠に係る物品が共通し、形態については主として以下の共通点及び差異点がある。
先ず、共通点として、(1)全体が、四隅に支柱(縦枠)を配し、上端に天板を配し、中間部数段と下端に、それぞれの外縁に横桟を配してフレーム状とした棚を設け、上下方向に数段とした略直方体状の箱枠体を形成して、棚上方に形成された各空間内に、抽斗を挿脱自在に挿入し、抽斗の前面、側面及び後面が箱枠体の外側から見えるように形成した基本的な構成態様のものである点、また、その具体的な態様において、(2)天板及び各棚の前端は、前支柱よりも前方にやや突出して設けている点、(3)全体の構成比率につき、奥行を横幅及び高さよりも短くし、抽斗の配置構成につき、正面視横長の同形同大の抽斗を上下方向に3段配している点、(4)抽斗前面の左右端辺を、側面側にやや回り込ませ、抽斗側面から左方あるいは右方にやや突出状として、抽斗前面を、箱枠体の横幅一杯に形成している点、(5)抽斗前面板は、中央のやや広い幅(抽斗前面の横幅の略1/4幅)の平面(以下、「中央平面部」と言う。)を、その両隣のやや広い幅の平面(以下、「凹平面部」と言う。)に対して突出した面とし、中央平面部よりも幅が狭い左右端部の平面(以下、「端部平面部」と言う。)も、その内隣の面に対して突出した面としている点、(6)抽斗引き手部は、抽斗前面板の上端辺から前方に略逆L字状に屈曲して成る、抽斗前面上端の全体に亘って正面視横帯状を呈する、鍔縁状のものとしている点、(7)天板は、上面に周縁に沿って四角形状を呈する溝部を形成し、溝部内の平面部を、数本(3本)の溝を等間隔に設けて区分けしている点、がある。
一方、差異点として、(イ)抽斗前面板につき、本件登録意匠は、正面から見て、中央平面部、両隣の凹平面部及び左右の端部平面部の、計5個の平面部が有り、抽斗前面板全体を平面視で緩やかな凸弧状のものとした上で、中央平面部両隣の面(凹平面部)を凹陥させて、その余の、中央平面部と端部平面部とは、略面一致状のものとし、各平面部は、正面視略四角形状のものとしているのに対して、イ号意匠は、正面から見て、中央平面部、両隣の凹平面部、左右の端部平面部、及び、その他に、各端部平面部と各凹平面部をつなぐ、斜めに後退したやや広い幅の平面部(以下、「傾斜平面部」と言う。)の、計7個の平面部が有り、端部平面部の最大横幅は、本件登録意匠の該部横幅よりも狭い、僅かな幅とし、その端部平面部を除き、中央平面部、両隣の凹平面部及びその隣の傾斜平面部を、全体で平面視略偏平台形状を呈するように凹陥させたものとし、中央平面部は、凹平面部から極僅かに突出したに止まる、正面視四角形状のものとし、各傾斜平面部の左右端辺(端部平面部及び凹平面部との境界部分)は、正面視で中央方向に傾斜する斜線状を呈するものとしている(正面視で、端部平面部は逆台形状、傾斜平面部は平行四辺形状、凹平面部は台形状のものとしている)点があり、その他に、(ロ)抽斗引き手部につき、本件登録意匠は、抽斗上端の全体に亘って抽斗前面板よりも前方に突出しているのに対して、イ号意匠は、端部平面部前面とは僅かな段差をもって当接し、その余は抽斗前面板よりも前方に突出している点、(ハ)天板につき、溝部内の平面部に設けた溝を、本件登録意匠は、横方向のものとしているのに対して、イ号意匠は、縦方向のものとしている点、また、天板上面前端辺沿いの溝の有無(イ号意匠に有り。)の点、(ニ)箱枠体下面四隅の車輪の有無(イ号意匠に有り。)の点がある。
そこで、上記の共通点と差異点について総合的に検討するに、共通点のうち、(1)ないし(4)、(6)及び(7)の点は、いずれも、従来から見られる態様であって、特徴と言えるほどのものではなく、類否判断に及ぼす影響は小さい。(5)の点は、抽斗前面板の具体的な態様に係るものであるが、隣り合う面同士の相対的な関係で看取される部分的なものに過ぎず、抽斗前面板全体に係る、(イ)の具体的な差異点がある中での共通点であり、また、この種意匠の分野において、抽斗前面板を凹凸状に形成すること自体は、従来から行われており、さらに、抽斗前面板の、抽斗引き手部の手を掛ける部位の後方に位置する面を凹陥させることも、従来から行われており、これらの点を勘案すると、抽斗前面の共通する態様は、両意匠の類否を決するほどの特徴とは到底成り得ないと言うべきであり、その共通点として働く効果は弱く、類否判断に及ぼす影響は、さほど大きいものとは言えない。そして、意匠全体として、これら共通点が相俟ったとしても、その類否判断に及ぼす影響は、さほど大きいものとは言えず、共通点のみをもって直ちに両意匠の類否を決することはできない。
一方、差異点につき、(イ)の点は、抽斗前面板の全体に係る態様を具体的にあらわすところであり、顕著に観察される形態上の主要な部分に係るところであって、前記のとおり、共通する態様に格別の特徴の認められない両意匠にあっては、抽斗前面板の具体的な態様が両意匠の特徴を成すところとせざるを得ず、本件登録意匠は、抽斗前面板の中央平面部両隣の面(凹部平面部)を凹陥させて、その余の、中央平面部と端部平面部とは、略面一致状のものとした点と各平面部は、正面視略四角形状のものとしている点とが相俟って特徴を成しており、一方、イ号意匠は、僅かな幅とした端部平面部を除き、中央平面部、両隣の凹平面部及びその隣の傾斜平面部を、全体で平面視略偏平台形状を呈するように凹陥させたものとした点と各傾斜平面部の左右端辺を、正面視で中央方向に傾斜する斜線状を呈するものとしている(正面視で、端部平面部は逆台形状、傾斜平面部は平行四辺形状、凹平面部は台形状のものとしている)点とが相俟って特徴を成しており、これらの、両意匠の特徴は、大きく異なるものと言え、他の構成各部と相関連して両意匠それぞれの基調を成すところに強く係わり、両意匠を別異のものと看者に印象付けるに十分なものであって、両意匠の類否判断に支配的な影響を及ぼすものと言うほかない。
なお、(ロ)の点は、抽斗引き手部の左右端付近の限られた部分に係る僅かな差異に過ぎず、(6)の共通する態様に紛れる程度のものと言え、(ハ)の点は、溝部内の平面に設けた溝を縦方向としたものも、横方向としたものも従来から見られる態様であって、注目されるほどの差異ではなく、また、イ号意匠の天板上面前端辺沿いに溝を設けた態様も、(7)の共通する態様、すなわち、天板上面に複数の溝を縦横に設けた態様において、さらに横溝が1本加わった程度のものに過ぎず、格別注目されるほどのものではなく、その差異は天板上面の共通する態様を凌ぐものとは成り得ず、(ニ)の点は、この種意匠の分野において、車輪の付設は適宜選択される程度のことであり、いずれも、類否判断に及ぼす影響は微弱である。
従って、両意匠の形態についての共通点は、前記のとおり、両意匠の類否判断に及ぼす影響はさほど大きいものとは言えないのに対して、差異点については、とりわけ、(イ)の点は、両意匠の類否判断に支配的な影響を及ぼすものであり、他にも、類否判断に及ぼす影響は微弱ではあるが、(ロ)ないし(ニ)の点の差異が認められるところでもあって、差異点が共通点を凌駕するものであることは明らかであり、意匠全体として、イ号意匠は、本件登録意匠に類似するものとは言えない。
なお、請求人は、本件登録意匠の抽斗前面板の態様につき、中央の凸状垂直平滑面は「逆台形状」で、その左右の凹状垂直平滑面は「台形状」で、左右端部の凸状垂直平滑面は「逆台形状」であるとし、両意匠は、「各抽斗前面における凹凸状垂直平滑面の各境界に微妙な傾斜度の差異がある稜線を交互に形成することによって醸し出すリズム感が看者に視覚を通じて美感を起こさせる構成態様が共通する。」旨主張する。しかしながら、被請求人も主張するとおり、本件登録意匠の抽斗前面板の態様は、当該願書に添付の図面の記載によれば、言われて初めて僅かな傾斜もあるかなと気付く程度のものであり、その微細な角度の斜めの線分をもって、本件登録意匠の抽斗前面板には「台形状」平滑面、「逆台形状」平滑面が形成されていると認定するには、無理があり、そうすると、イ号意匠には、抽斗前面板における傾斜平面部の判然とした傾斜態様があるのに対し、本件登録意匠は傾斜態様が明瞭ではなく(傾斜態様を有するものと看取されるほどのものではなく)、従って、両意匠につき「微妙な傾斜度」として同一視し、構成態様が共通するとした主張は当を得ないものである。
また、請求人は、抽斗前面板の差異についての請求人の判断の妥当性については、甲第5号証ないし甲第10号証に示す、本件登録意匠とその類似登録意匠、別件登録意匠と別件意匠登録出願に係る意匠との関係を参照されたいとしているが、いずれの関係も、本件登録意匠とイ号意匠との関係とは異なるものであると共に、別件意匠登録出願は、本件登録意匠の出願後のものであり、本件登録意匠とイ号意匠の類否判断の際にそれら意匠を参酌することを何ら要さず、そうすると、甲第5号証ないし甲第10号証の存在を理由として抽斗前面板の差異についての請求人の判断が妥当であるとする請求人の主張は、理由がない。
4.結び
以上のとおりであって、イ号意匠は、本件登録意匠及びこれに類似する意匠の範囲に属さない。
よって、結論のとおり判定する。
別掲
判定日 2002-03-28 
出願番号 意願平7-15716 
審決分類 D 1 2・ 1- ZB (D2)
最終処分 不成立 
前審関与審査官 太田 茂雄 
特許庁審判長 遠藤 京子
特許庁審判官 山崎 裕造
市村 節子
登録日 1997-10-09 
登録番号 意匠登録第1001137号(D1001137) 
代理人 砂川 昭男 
代理人 福迫 眞一 
代理人 日比谷 征彦 
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