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審決分類 審判 査定不服  2項容易に創作 取り消して登録 H5
管理番号 1072010 
審判番号 不服2001-13304
総通号数 39 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 意匠審決公報 
発行日 2003-03-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2001-07-30 
確定日 2003-02-18 
意匠に係る物品 電子計算機 
事件の表示 平成11年意匠登録願第 25870号「電子計算機」拒絶査定に対する審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の意匠は、登録すべきものとする。
理由
1.本願意匠
本願意匠は、平成11年9月28日の部分意匠の登録を受けようとする意匠登録出願に係り、出願書類の記載によれば、意匠に係る物品を「電子計算機」とし、意匠登録を受けようとする部分の形態を願書に添付した図面に示すとおりとしたものである。(別紙第1参照)
2.原審の拒絶理由の要旨
本願意匠の属する分野では、略扁平直方体の表示部と本体を背面側端部でヒンジによって接続した電子計算機において、本体上面キーボード手前にポインティング用のタッチセンサーと横並びの二つのボタンを設けることはこの出願前より公然知られており(引用意匠参照)、また本体上面のキーボード周辺及びポインティング用のタッチセンサー周辺にボタンを設けることも出願前より知られている。(引用意匠は別紙第2参照)
したがって、本願意匠は、出願前に公然知られた位置、大きさ、範囲に公然知られた形状のポインティング用のタッチセンサーと横並びの二つのボタンを設け、広く知られた形状である円形のボタンを組み合わせて設けた電子計算機用キーボードであると判断され、出願前にその意匠の属する分野における通常の知識を有する者が日本国内又は外国において公然知られた形状に基づいて容易に意匠の創作をすることができたものと認められるので、意匠法第3条第2項の規定に該当する。
3.請求の理由の要旨
本願意匠は、矩形のタッチセンサーと円形のボタンを一部が重なるように組み合わせた部分は、出願人が知る限り過去に例がなく、全体観察において極めて印象的であり、この特徴部分についての創作性を否定する明確な根拠がない原査定には理由がなく不当であるから、原査定を取り消し、本願意匠は登録すべきものである。
4.当審の判断
本願意匠は、意匠に係る物品を「電子計算機」とし、意匠登録を受けようとする部分の形態は、いわゆるノートブック型電子計算機のキーボードの下側余地部略中央に設けた操作部について、やや横長矩形状のタッチセンサー部分の四辺を略額縁状に囲んで枠部を形成し、枠部の下端に接して左右対称状に横長矩形状のクリックボタンを設け、その下辺を外側にごく緩やかな弧状に形成し、枠部の左上端に二重円形状の操作ボタンをその一部分が枠部の上面に重なるように形成したものである。
本願意匠の出願前より、この種物品分野において、ノートブック型電子計算機のキーボードの下側余地部略中央に設けた操作部を、タッチセンサー部分とクリックボタン部分により、本願意匠と略同様に形成したものは見受けられるが、タッチセンサー部分の枠部の左上端の上面に二重円形状の操作ボタンの一部分が重なるように形成したものは見受けられず、また、ほかに本願意匠が公然知られた形状に基づいて容易に創作することができたものと言える事実も見当らない。してみると、本願意匠は、形態上の特徴を形成して一定のまとまりをなしているものであって、本願意匠にのみ新規に創作された態様のものと言わざるを得ないから、その出願前にその意匠の属する分野における通常の知識を有する者が日本国内又は外国において公然知られた形状、模様若しくは色彩又はこれらの結合に基づいて容易に創作できたものと言えない。
したがって、本願意匠は、意匠法第3条第2項の規定に該当しないものであるから、本願についてなされた原審の拒絶査定は取り消しを免れない。
また、他に本願を拒絶する理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲
審決日 2003-02-04 
出願番号 意願平11-25870 
審決分類 D 1 8・ 121- WY (H5)
最終処分 成立 
前審関与審査官 中田 博康 
特許庁審判長 秋間 哲子
特許庁審判官 西本 幸男
鍋田 和宣
登録日 2003-02-28 
登録番号 意匠登録第1171578号(D1171578) 
代理人 小川 勝男 
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