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審決分類 審判 査定不服  1項2号刊行物記載(類似も含む) 取り消して登録 G2
管理番号 1143236 
審判番号 不服2005-14496
総通号数 82 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 意匠審決公報 
発行日 2006-10-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2005-07-28 
確定日 2006-08-09 
意匠に係る物品 自動車用カバーパネル 
事件の表示 意願2004-8770「自動車用カバーパネル」拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の意匠は、登録すべきものとする。
理由 第1.本願意匠
本願は、平成16(2004)年3月23日の部分意匠に係る意匠登録出願であって、その意匠(以下、「本願意匠」という。)は、願書の記載によれば、意匠に係る物品を「自動車用カバーパネル」とし、その形態は、願書の記載及び願書添付図面に現されたとおりであり、意匠登録を受けようとする部分を実線で表したものである。(本件審決に添付の別掲第1参照)
第2.引用意匠
原審において、拒絶の理由として引用した意匠(以下、「引用意匠」という。)は、本願の出願前の平成16(2004)年2月9日に、日本国特許庁から発行された意匠公報に所載の、意匠登録第1196677号(意匠に係る物品、自動車用カバーパネル)の意匠の本願意匠に相当する部分であって、その形態は、同公報に現されたとおりである。(本件審決に添付の別掲第2参照)
第3.本願意匠と引用意匠の対比
本願意匠と引用意匠を対比すると、両意匠は、意匠に係る物品が共通し、本願意匠の意匠登録を受けようとする部分の用途及び機能、位置、大きさ、範囲と、引用意匠の本願意匠に該当する部分が共通し、形態については、全体の基本的構成態様が共通し、各部の具体的態様においても一部共通する点があるが、一方、各部の具体的態様のうち、主として、以下に示す差異点がある。
すなわち、両意匠は、(1)基体部の正面視形状について、本願意匠は、基体部の左右側縁部を、上方から下方に向けて漸次幅狭に形成して、基体部の外形状を略逆台形状としているのに対し、引用意匠は、その左右側縁部を、上方から下方まで略同幅に形成して、基体部の外形状を略長方形状としている点、(2)凸部と切り欠き部の有無について、本願意匠は、基体部の上部後端の幅一杯に、平面視中央部を左右側縁部より幅広とする略帯板状の凸部を設け、その凸部の内側からそれに接する基体部の上部後端まで、その中央と左右に余地を残して、左右一対の細長い矩形状に開口した切り欠き部を設けているのに対し、引用意匠は、凸部と切り欠き部の何れも設けていない点に差異がある。
第4.両意匠の類否判断
両意匠の共通点及び差異点を総合して、両意匠の類否を意匠全体として検討し判断する。
先ず、両意匠に共通するとした全体の基本的構成態様、並びに、両意匠に共通するとした各部の具体的態様の一部については、この種物品の属する分野において、他にも見受けられる態様であり、格別看者の注意を引くものとはいい難いから、類否判断に及ぼす影響は微弱にすぎず、さらに、それらの共通点を纏めても、格別の共通感を奏するとはいい難いものであって、類否判断に及ぼす影響がなお微弱の域を超えないといわざるを得ない。
次に、差異点とした(1)基体部の正面視形状については、本願意匠が基体部の外形状を略逆台形状とし、引用意匠が略長方形状としている点で、形態上の構成要素を成すところの主形状が異なるものであって、看者に別異の印象を与えるものであるから、その差異は、類否判断に影響を及ぼすといわざるを得ない。(2)凸部と切り欠き部の有無については、本願意匠が凸部と切り欠き部を設けている点で、その何れも設けていない引用意匠に比して、その凸部と切り欠き部が使用時には隠れる部分であっても、形態全体から観れば、ある程度大きな部分であることを勘案すると、看者の注意を十分に惹起するものであるから、その差異は、類否判断に影響を及ぼすといわざるを得ない。
そうすると、各部の具体的態様の差異点の(1)は、両意匠に共通するとした態様を翻す程の印象を看者に与えるものであり、その余の差異点の(2)と相俟って、両意匠の醸し出す形態全体の印象を異にする程の差異感を奏するものであるから、類否判断に大きな影響を及ぼすといわざるを得ない。
したがって、両意匠は、意匠に係る物品が共通し、並びに、本願意匠の意匠登録を受けようとする部分の用途及び機能、位置、大きさ、範囲と、引用意匠の本願意匠に該当する部分が共通するが、形態においては、両意匠の差異感は共通感を凌駕するものであり、類否判断を左右するという外ないから、意匠全体として観察すると、本願意匠は、引用意匠に類似するとはいえない。
第5.むすび
本願は、原査定の拒絶理由によっては、拒絶すべきものとすることはできない。
また、本願について、他に拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲

審決日 2006-07-27 
出願番号 意願2004-8770(D2004-8770) 
審決分類 D 1 8・ 113- WY (G2)
最終処分 成立 
前審関与審査官 温品 博康下村 圭子尾曲 幸輔 
特許庁審判長 伊勢 孝俊
特許庁審判官 上島 靖範
鍋田 和宣
登録日 2006-09-15 
登録番号 意匠登録第1284845号(D1284845) 
代理人 阿部 美次郎 
代理人 武井 義一 
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