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審決分類 審判 査定不服  1項2号刊行物記載(類似も含む) 取り消して登録 G1
管理番号 1146443 
審判番号 不服2006-4334
総通号数 84 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 意匠審決公報 
発行日 2006-12-22 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2006-03-09 
確定日 2006-10-23 
意匠に係る物品 ローラーコンベアー用フレーム 
事件の表示 意願2005- 3209「ローラーコンベアー用フレーム」拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の意匠は、登録すべきものとする。
理由 1 本願意匠
本件審判請求に係る意匠(以下、「本願意匠」という。)は、2005年(平成17)年2月8日に意匠登録出願したものであって、願書の記載および願書に添付した図面の記載によれば、意匠に係る物品を「ローラーコンベアー用フレーム」とし、その形態は、同添付図面に示すとおりのものである。(この審決書に添付した図面第1参照。)
2 引用意匠
原審の拒絶理由に引用した意匠(以下、「引用意匠」という)は、1997年(平成9年)6月6日発行の日本国特許庁意匠公報に記載された意匠登録第982199号の意匠であって、同意匠公報の記載全体によれば、意匠に係る物品を「ローラコンベヤ用フレーム」とし、その形態は、同意匠公報に記載された図面に示すとおりのものである。(この審決書に添付した図面第2参照)
3 本願意匠と引用意匠の対比
本願意匠と引用意匠は、いずれも使用目的が共通する同種の物品に係るものであるから、意匠に係る物品が共通し、両意匠の形態については、主として、以下のとおりの共通点及び差異点が認められる。
先ず、共通点として、全体は、端面視略凹状の細長いフレーム体として前後左右対称状に形成した態様であり、向かい合う両縁部を筒状に折り曲げ(以下、「筒状部」という)、その上端内側およびフレーム体の底面の中央のそれぞれ長さ方向等間隔に小円孔を施している態様が認められる。なお、引用意匠は、前記意匠公報の記載によれば、図面上、左右方向に連続するとしているから、小円孔を長さ方向等間隔に施した態様のものと認定する。
一方、具体的な態様についての差異点として、(1)筒状部の態様について、本願意匠は、互いに外側から内側へ折り曲げて端面視縦長略長方形の角筒状に形成しているのに対し、引用意匠は、互いに内側から外側へ折り曲げて略正方形の角筒状に形成している点、(2)筒状部の下端より下方を折り曲げた部分の態様について、本願意匠は、互いに下端の外側から内側へ端面視円弧状の溝部を形成しているのに対し、引用意匠は、下端の内側から斜め上向きの傾斜面を形成している点、(3)筒状部の左右両端の態様について、本願意匠は、筒状部の両端がフレーム体全体の左右両端よりもわずかに短く、筒状部の内側の角を切り欠いているのに対し、引用意匠は、筒状部とフレーム体全体の左右両端が等しい点、そして、(4)フレーム体の長さ方向の長さについて、本願意匠は、図面に示すとおりの長さの定まった態様のものであるのに対し、引用意匠は、長さ方向に連続する態様のものである点が認められる。
4 本願意匠と引用意匠の類似性についての判断
以上の共通点及び差異点を総合し、意匠全体として本願意匠と引用意匠の類似否類似すなわち類似性について考察すると、共通しているとした全体を略凹状の細長いフレーム体として前後左右対称状に形成し、向かい合う両縁を筒状に折り曲げた態様は、この種物品の骨格的態様として普通に見受けられる態様と言えるものであり、筒状部の上端内側およびフレーム体の底面の中央のそれぞれ長さ方向等間隔に小円孔を施した態様のものも多数見受けられ、いずれも両意匠のみに格別新規のものとは言えないから、共通点に係る態様は、両意匠の類似性についての判断に影響を与える要素としてはそれほど評価できない。
一方、前記各差異点を検討すると、差異点(1)については、本願意匠は外側から内側へ折り曲げて筒状部を形成しているのに対し、引用意匠は内側から外側へ折り曲げているため左右両端面の態様が異なり、いずれもフレーム体は細長い態様のものであるから、取付等の使用時においては注意を払う部位についての差異である点も考慮すると、その差異が両意匠の類似性についての判断に影響を与えるものと言える。差異点(2)については、本願意匠は端面視円弧状の溝部であるのに対し、引用意匠は筒状部の下端の内側から斜め上向きの傾斜面を形成しているため、筒状部の下端より下方が端面視略三角形状の溝状となり、両意匠は筒状部の下側に互いに異なる態様を形成し、いずれもその態様はフレーム体の長さ方向全長に及ぶものであるから、その差異が両意匠の類似性についての判断に与える影響は大きいと言える。差異点(3)については、形態全体からみれば限られた部分の態様についての差異とも言えるが、差異点(4)のとおり、本願意匠は長さ方向の長さが定まった態様のものであり、左右両端に前記態様の形態的処理を施している点で引用意匠とは異なるものであり、また、フレーム体の上面および内側面は、ローラーを装着する際に注意を払う部位である点も考慮すると、これらの差異点にかかる態様が相関して、両意匠の類似性についての判断にも影響を与える要素となるものである。そして、これら差異点に係る態様が相まって生じる視覚的な効果は、両意匠の類似性についての判断を左右するほどのものであると言うことができる。
したがって、本願意匠と引用意匠は、意匠に係る物品が共通しているが、形態について、共通点は、両意匠の類似性についての判断に影響を与える要素としてはそれほど評価できないものであるのに対し、差異点にかかる態様を綜合した場合に生じる視覚的な効果は、両意匠の類似性についての判断を左右するほどのものと言えるから、両意匠は、意匠全体として互いに類似しないものと認める。
5 結び
したがって、本願意匠は、意匠法第3条第1項第3号に該当しないものであり、原審の拒絶理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また、本願意匠について、他に拒絶すべきものとする理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲
審決日 2006-09-29 
出願番号 意願2005-3209(D2005-3209) 
審決分類 D 1 8・ 113- WY (G1)
最終処分 成立 
前審関与審査官 早川 治子 
特許庁審判長 伊勢 孝俊
特許庁審判官 上島 靖範
鍋田 和宣
登録日 2006-11-24 
登録番号 意匠登録第1290097号(D1290097) 
代理人 武田 俊也 
代理人 武田 俊也 
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