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審決分類 審判 査定不服  1項2号刊行物記載(類似も含む) 取り消して登録 G2
管理番号 1198765 
審判番号 不服2008-25261
総通号数 115 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 意匠審決公報 
発行日 2009-07-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-10-02 
確定日 2009-05-11 
意匠に係る物品 車輌用ホイールリム 
事件の表示 意願2006- 5871「車輌用ホイールリム」拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の意匠は、登録すべきものとする。
理由 1.本願の意匠
本願は、平成18年3月9日(パリ条約による優先権主張、2005年9月15日、(IT)イタリア共和国)の出願であって、その意匠は、願書の記載によれば、意匠に係る物品を「車輌用ホイールリム」とし、その形態は、願書添付図面に記載されたとおりとするものである。
2.引用の意匠
これに対して、本願意匠は、その出願前日本国内において頒布された刊行物に記載された意匠に類似し、意匠法第3条第1項第3号に規定する意匠に該当するから意匠登録を受けることができないとして、原審が拒絶の理由として引用した意匠は、特許庁発行の意匠公報記載、意匠登録第1189653号(意匠に係る物品、自動二輪車用ホイール)の意匠であって、その形態については当該意匠公報に記載されたとおりとするものである。
3.当審の判断
本願意匠と引用意匠を対比すると、両意匠は、意匠に係る物品が共通し、形態については、主として以下の共通点及び差異点が認められる。
すなわち、両意匠は、共通点として、
(1)短円筒状リム部と、その中央付近に位置する概略円形状ハブ部と、これらを繋ぐ概略放射状とした等間隔で配置された6ないし7本のスポーク部とからなるものであって、スポーク部はリム部正面側前端よりもやや奥まった位置に設けられたものである点、
(2)スポーク部について、正面視細幅で奥行き幅を広くした概略帯板状のものであって、ハブ外周のほぼ接線方向に延びる放射方向に対して傾斜状とし、その傾きに対して上側を凸とする僅かな湾曲をもたせたことにより渦巻き状の感を呈するものであって、正面視幅については、外側を極僅か狭めたものとした点、
(3)正面視スポーク両側辺のハブ側端部について、隣り合う側辺相互が小凹弧状に滑らかに繋がるものとし、他方端部であるリムとの接合部についても小凹弧状に滑らかに繋がるものとした点、
(4)ハブ周囲について、5個ないし6個のねじ止め部を設けた点、
が主として共通する。
一方、両意匠は差異点として、
(ア)スポークの数について、本願意匠は7本としているのに対して、引用意匠は6本としている点、
(イ)スポークの放射方向に対する傾きについて、本願意匠は、引用意匠よりもやや小さい点、
(ウ)スポークの正面形状について、本願意匠は、引用意匠よりもやや幅広とし、引用意匠には存在しない細等幅の余地を両側に残した細長凹部が存在する点、
(エ)スポーク側面について、本願意匠は、引用意匠には存在しないハブ側をやや大きく抉った段差状の凹部が形成されている点、
(オ)ハブ周囲のねじ止め部の数について、本願意匠は5個としているのに対して、引用意匠は6個としている点、
(カ)ねじ止め部の外周について、本願意匠は、引用意匠は存在しない等間隔に配された7個の止まり穴が存在する点、がある。
そこで、これらの共通点及び差異点を意匠全体として検討してみると、(1)及び(2)の共通点に係る構成態様は基本的構成態様に関するものであり、(3)及び(4)の具体的態様に関する共通点と共に一定程度の共通感を生じさせるものであるから、これら(1)ないし(4)の共通点に係る構成態様は類否判断に一定の影響を及ぼすものである。しかしながら、必ずしも微細とは言い難い差異点が少なからず存在するため、差異点を検討せずこれら共通点のみにより類否の判断を結論づけることはできないものと認められる。
次に、(ア)ないし(カ)の差異点について検討するが、これらは何れも具体的構成態様に相当するものであり、個々に取り上げた場合には何れも類否判断を左右するほどの大きな影響を及ぼすとすることができないものである。ところが、両意匠のスポーク部は「正面視やや細幅」とし、数も「6ないし7本」とさほど多くなく、したがってスポーク間に形成された概略三角形状空孔部がかなり大きいため、それぞれの斜視図を対比すれば明らかなようにスポーク側面形状における(エ)の差異点は十分視認できるものであり、この差異は(ウ)の差異点と共に類否判断上重要な部位であるスポークそのものにやや別異の感を生じさせており、更に、(イ)及び(ア)の差異点も僅かずつ差異感を増幅させるものであり、意匠全体として観察すると、これらスポークに関する(ア)ないし(エ)の差異点は、相まって(1)ないし(4)の共通点に係る構成態様が生じさせる共通感を凌駕すると認められ、更に、この他にも相違する点があるから、本願意匠は引用意匠に類似しないとせざるを得ないものである。
以上のとおりであるから、本願意匠は、意匠法第3条第1項第3号に規定する意匠に該当するということはできず、したがって、本願の意匠について、原査定の拒絶の理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また、他に本願について拒絶の理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
審決日 2009-03-26 
出願番号 意願2006-5871(D2006-5871) 
審決分類 D 1 8・ 113- WY (G2)
最終処分 成立 
前審関与審査官 大峰 勝士小林 裕和 
特許庁審判長 本田 憲一
特許庁審判官 山崎 裕造
市村 節子
登録日 2009-06-19 
登録番号 意匠登録第1364978号(D1364978) 
代理人 竹下 和夫 
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