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審決分類 審判 査定不服  1項2号刊行物記載(類似も含む) 取り消して登録 H7
管理番号 1203718 
審判番号 不服2008-31886
総通号数 118 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 意匠審決公報 
発行日 2009-10-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-12-17 
確定日 2009-09-15 
意匠に係る物品 デジタルオーディオプレーヤー付きポータブルナビゲーション 
事件の表示 意願2007- 29724「デジタルオーディオプレーヤー付きポータブルナビゲーション」拒絶査定不服審判事件について,次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の意匠は,登録すべきものとする。
理由 1.本願意匠
本願は,2007年(平成19年)10月29日に意匠登録出願されたものであって,その意匠(以下,「本願意匠」という。)は,願書および願書に添付した図面の記載によれば,意匠に係る物品は,「デジタルオーディオプレーヤー付きポータブルナビゲーション」であり,その「形状,模様若しくは色彩又はこれらの結合(以下,「形態」という。)」は,願書に添付した図面に記載したとおりのものである。(別紙第1参照)


2.引用意匠
本願意匠に対して,原審において拒絶の理由として引用した意匠(以下,「引用意匠」という。)は,本願出願前,2007年(平成19年) 6月11日に日本国特許庁が発行した意匠公報記載,意匠登録第1302929号の意匠であって,同公報の記載によれば,意匠に係る物品は,「車載用位置認識誘導機」であり,その形態は,同公報の図面に記載したとおりのものである。(別紙第2参照)


3.両意匠の対比
(1)意匠に係る物品
両意匠を対比すると,意匠に係る物品は,オーディオプレーヤー機能の有無において異なるにしても,主たるナビゲーション機能を同じくするものであり,意匠に係る物品は,共通する。

(2)形態の主な共通点と差異点
両意匠は,全体を,隅丸横長長方形で厚板状の筺体とし,その外形の全ての稜線部に丸みを持たせ,とりわけ背面側の各暸線部に大きな丸みを持たせたものであって,筺体前面の周囲を幅広の額縁状の枠で構成し,その下辺部の枠のみを他よりやや広幅に形成して,下辺部の枠面にインジケーターなどを設け,額縁状の枠に囲まれた内側を浅く落とし込んだ表示画面部とし,筺体周側面の前面寄り部に周回する分割線を表した構成態様が主に共通する。

他方,両意匠は,(ア)本願意匠は,額縁状の四辺の枠面を面一とし,その下辺部の枠面に,略水平状の分割線と中央部に2本の短く細いインジケーターを設けているのに対して,引用意匠は,下辺部に細幅で横長状の浅い段差面を形成し,その面の中央に1つの小さな逆三角形のインジケーターを突設し,その両わきにそれぞれ細長い三角形状の凸状の飾り部を左右対称に形成している点,(イ)本願意匠は,筺体の周側面と背面に操作ボタンやデータ入力用ペン等を配設しているのに対して,引用意匠は,側面にも背面にも何も設けず滑らかな面に形成している点の構成態様に主な差異がある。


4.両意匠の類否判断
以上の共通点および差異点が両意匠の類否判断に及ぼす影響を評価・総合して,両意匠の類否を意匠全体として検討し,判断すると,両意匠の前記共通点に係る構成態様は,両意匠全体の骨格を成し,そのまとまりが一定の共通する基調を形成するものではあるが,それは従前のこの種意匠に照らすところ他にもみられる類型的な態様であって,両意匠のみの特徴を形成するものとはいえず,よって,この共通点が類否判断に及ぼす影響力を大きいということはできない。

これに対して,前記各差異点については,差異点(ア)の額縁状の枠の下辺部枠面における面構成およびインジケーター等の態様の差異について,この部分は,一般に割合シンプルな形態が多くみられるこの種意匠においては,デザイン上のポイントとして注目される個所であって,その意匠上の主要部における,段差面の有無による差異,インジケーターの形状の差異,および,凸状の飾り部の有無による差異は,類否判断に一定程度の影響力を及ぼす差異というべきである。
また,差異点(イ)の筺体の周側面と背面における操作ボタンやデータ入力用ペン等の有無差については,この種物品分野においては,その機能上の差異の表出であって,かつ,操作ボタン等が各面に一定のまとまりを形成し,見る者の注意をひく部分であり,その意匠効果も明確に異なるから,この差異も一定の影響力をもつものというべきである。

そうすると,それぞれある程度の影響力のあるこれらの差異点を総合すれば,もはや差異点が前記の影響力の大きくない共通点を圧しているから,本願意匠は,引用意匠に類似するということはできない。


5.むすび
以上のとおりであって,本願意匠は,原審の引用意匠をもって,意匠法第3条第1項第3号に掲げる意匠に該当するということはできないから,同条同項柱書の規定によって,本願を拒絶すべきものとすることはできない。

また,当審において,さらに審理した結果,他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。

よって,結論のとおり審決する。
別掲
審決日 2009-08-31 
出願番号 意願2007-29724(D2007-29724) 
審決分類 D 1 8・ 113- WY (H7)
最終処分 成立 
前審関与審査官 松尾 鷹久内藤 弘樹加藤 真珠 
特許庁審判長 瓜本 忠夫
特許庁審判官 淺野 雄一郎
杉山 太一
登録日 2009-10-02 
登録番号 意匠登録第1372391号(D1372391) 
代理人 西脇 民雄 
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