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審決分類 審判 査定不服  1項2号刊行物記載(類似も含む) 取り消して登録 D5
管理番号 1206616 
審判番号 不服2009-6105
総通号数 120 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 意匠審決公報 
発行日 2009-12-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2009-03-19 
確定日 2009-10-27 
意匠に係る物品 便座シート 
事件の表示 意願2007- 36283「便座シート」拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の意匠は、登録すべきものとする。
理由 1.本願意匠
本願意匠は、平成19年12月28日に意匠登録出願されたものであって、意匠に係る物品が「便座シート」であり、その形態が願書及び願書添付の図面に記載されたとおりのものである(別紙第1参照)。
2.引用意匠
原審において、拒絶の理由として引用された意匠は、特許庁意匠課が2007年11月26日に受け入れた株式会社メディア・プライスが掲載した「おくだけ吸収ふんわり便座シート3色組/アンモニア消臭加工:TV通販 はぴねすくらぶ 掲載ページのアドレスhttp://www.e-hapi.com/item/s_000000006998.php」に掲載された「便座カバー」の意匠の内、左側の便座カバーの意匠(特許庁意匠課公知資料番号第HJ19068096号)であって、その形態は写真版に現わされたとおりのものである(別紙第2参照)。
3.両意匠の対比
両意匠を対比すると、いずれも便座に敷くカバーに係るものであるから、意匠に係る物品が共通し、形態については主として、以下の共通点及び差異点が認められる。
(1)共通点
全体は、左方に湾曲したやや幅広のシート状であり、前方よりも後方の湾曲が大きい点、内側の縁の前端寄りから後端寄りに切り込み状に複数連続して(以下「切り込み状部」という)施している点、前方は丸みを帯び、後方は角張っている点において共通する。
(2)差異点
(a)切り込み状部について、本願意匠は、切り込み相互の間を小さな弧状に突出しているのに対して、引用意匠は、切り込み相互の間を突出していない点、(b)全体の横幅について、本願意匠は、引用意匠よりも幅が狭い点において差異が認められる。

4.類否判断
そこで検討するに、共通点の態様は、この種の便座シートの分野において従来から多数見受けられる態様であって、両意匠のみに格別顕著な態様ということはできず、その点のみをもって両意匠の類否判断を左右する程の顕著な共通点ということはできず、意匠上評価することができないものである。
これに対し、差異点に係る態様が相乗して生じる意匠的な効果は、看者の注意を強く惹くもので、両意匠の類否判断を左右するものというべきである。
とりわけ、差異点(a)における弧状に突出した態様は、顕著な差異点であって、本願意匠のように便座シートの内側のみに突出部を有するものは、他に例を見ないものであり、また、引用意匠の切り込みは貼付するために便座の内側に折り込むためのもので、本願意匠とは使用態様も異なり、(b)の横幅における差異点と相俟って生じる意匠的な効果は、両意匠に明らかに異なる美感を起こさせるものとなっている。これらの差異点はいずれも両意匠の形態全体に与える影響が顕著であり、これらが類否判断に与える影響は大きいものといわざるを得ず、両意匠の美感に影響を及ぼすものである。
以上のとおり、両意匠は、意匠に係る物品が共通するものであるが、その形態において、差異点が共通点を凌駕し、意匠全体として看者に異なる美感を起こさせるものであるから、両意匠は類似しないものである。
5.むすび
したがって、両意匠は類似しないものであるから、原審の拒絶理由によって、本願意匠を拒絶すべきものとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲
審決日 2009-10-15 
出願番号 意願2007-36283(D2007-36283) 
審決分類 D 1 8・ 113- WY (D5)
最終処分 成立 
前審関与審査官 松尾 鷹久加藤 真珠 
特許庁審判長 斉藤 孝恵
特許庁審判官 並木 文子
鍋田 和宣
登録日 2009-11-06 
登録番号 意匠登録第1375400号(D1375400) 
代理人 河野 登夫 
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