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審判番号(事件番号) データベース 権利
不服201023930 審決 意匠
不服201027235 審決 意匠

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審決分類 審判 査定不服  1項2号刊行物記載(類似も含む) 取り消して登録 F4
管理番号 1228210 
審判番号 不服2010-10395
総通号数 133 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 意匠審決公報 
発行日 2011-01-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-05-17 
確定日 2010-10-26 
意匠に係る物品 包装用容器 
事件の表示 意願2009- 5080「包装用容器」拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の意匠は、登録すべきものとする。
理由 1.本願意匠
本願は、平成21年3月9日の意匠登録出願であって、物品の部分について意匠登録を受けようとするもので、その意匠は、意匠に係る物品を「包装用容器」とし、その形態を願書及び願書添付の図面に記載されたとおりとするものであり、「実線で表した部分が、部分意匠として意匠登録を受けようとする部分である」としたものである(以下、本願について意匠登録を受けようとする部分の意匠を「本願意匠」という。)(別紙第1参照)。

2.引用意匠
原審において、意匠法第3条第1項第3号の規定に該当するとして、拒絶の理由に引用した意匠(以下、「引用意匠」という。)は、特許庁普及支援課が2007年11月22日に受け入れた、米国特許商標公報2007年10月30日07W44号所載、ボトル(登録番号US D553992S)の意匠の底面部を含む胴部の底面部側端部周辺部分(特許庁意匠課公知資料番号第HH19318652号)であって、その形態は、同公報に表されたとおりのものである(別紙第2参照)。

3.両意匠の対比
両意匠を対比すると、いずれも包装用の容器に係るものであるから、意匠に係る物品が共通する。
一方、形態において、主として以下の共通点及び差異点が認められる。
(1)共通点
両意匠は、(A)底部について、(A-1)接地部より内側を凹ませ、中心に小円形部を有している点、(A-2)中央寄りから複数の放射状溝を設けた点、(B)胴部について、複数の放射状溝が、底面のみならず、接地部を超えて、胴部下方にも表れている点、において共通する。
(2)差異点
(a)底部について、(a-1)本願意匠は、外周部に、滑らかな丸みのある幅広な外壁部を設け、内周側を接地部とし、その内側から中心部に向けて、略円錐台形状に凹ませると共に、その内側に、一旦、環状の平坦面を設け、その内側を底部中心部の小円形部とし、小円形部はごくわずかであるが更に深く凹ませた態様としているのに対し、引用意匠は、丸みのある外壁部を幅薄とし、内周側を接地部としたもので、その内側を、一旦、ドーナツ状に凹ませ、中央の小円形凹部との中間部分に環状の凸部を設けた凹み態様とする点、(a-2)本願意匠は、環状の平坦面の外側から7本の細溝を放射状に配しているのに対し、引用意匠は、中央の小円形部の外側から8本配している点、(b)胴部について、(b-1)本願意匠は、複数の放射状溝が、胴部の外周垂直面にまで達しているのに対し、引用意匠は、胴部の垂直面までは達しておらず、接地部にかかる外壁部の丸み部分に細溝の端部がわずかに表れているに過ぎない点、(b-2)本願意匠は、胴部垂直面から接地部のゆるやかな丸み部分に至るまで凹凸のない平滑な面で構成されているが、引用意匠には、底部寄りの位置に、大きな一本の溝を有する幅広の環状凸部を有している点、において差異がある。

4.類否判断
そこで検討するに、共通点の態様は、この種物品分野において、従来から見受けられる態様であり、両意匠のみに格別新規な態様ということはできず、それらの点のみをもって両意匠の類否判断を左右するものとすることはできない。
これに対して、差異点に係る態様が相乗して生じる視覚的な効果は、看者の注意を強く惹くものであるから、両意匠の類否判断を左右するものというべきである。
とりわけ(a-1)及び(b-1)における、底部の凹凸の態様及び放射状溝の胴部への表れ方における差異は、両意匠に異なる視覚的効果を生じさせており、この点は、容器を接地した状態、及び、手にとって底面から観察した場合、といったこの種物品分野における看者の視点において、印象を大きく決定付けるものであることから、これらの相違を部分的なものに留まるものとすることはできない。また、その他の差異点については、それらのみではいずれも両意匠の類否判断に与える影響は小さいが、上記差異点(a-1)及び(b-1)に係る態様と相俟って、意匠の類否判断に影響を与えるものであるから、これらの差異点に係る態様が相乗して生じる視覚的な効果は、両意匠の類否判断に重大な影響を与えるものといえる。
以上のとおり、両意匠は、意匠に係る物品が共通するものであるが、その形態において、差異点が共通点を凌駕し、意匠全体として看者に異なる美感を起こさせるものであるから、類似しないものである。

5.むすび
したがって、本願意匠は、意匠法第3条第1項第3号の規定に該当するものではないから、原審の拒絶理由によって、本願を拒絶すべきものとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲
審決日 2010-10-14 
出願番号 意願2009-5080(D2009-5080) 
審決分類 D 1 8・ 113- WY (F4)
最終処分 成立 
前審関与審査官 樫本 光司 
特許庁審判長 斉藤 孝恵
特許庁審判官 樋田 敏恵
北代 真一
登録日 2010-12-03 
登録番号 意匠登録第1404651号(D1404651) 
代理人 勝沼 宏仁 
代理人 朝倉 悟 
代理人 矢崎 和彦 
代理人 黒瀬 雅志 
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