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審決分類 審判 査定不服  1項2号刊行物記載(類似も含む) 取り消して登録 C5
管理番号 1231540 
審判番号 不服2010-14363
総通号数 135 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 意匠審決公報 
発行日 2011-03-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-06-30 
確定日 2011-02-09 
意匠に係る物品 コップ用保護カバー 
事件の表示 意願2008- 28122「コップ用保護カバー」拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の意匠は、登録すべきものとする。
理由 本願は、物品の部分について意匠登録を受けようとする、平成20(2008)年10月31日(パリ条約による優先権主張 2008年7月25日 アメリカ合衆国)の意匠登録出願であり、その意匠は、意匠に係る物品を「コップ用保護カバー」とし、その形態は願書及び願書に添付した図面に記載のとおりであって、実線で表した部分を部分意匠として意匠登録を受けようとする部分としたものである。(別紙第1参照)
これに対して、原審が拒絶の理由として引用した意匠は、特許庁が平成19(2007)年7月17日に発行した意匠公報に記載された、意匠登録第1305764号(意匠に係る物品、コップ用保護カバー)の、使用状態を示す参考図1及び2において表された、コップを除く「コップ用保護カバー」の意匠であり、その形態は同公報に表されたとおりのものである。(別紙第2参照)
そこで、本願意匠と引用意匠との類否を検討すると、両意匠は意匠に係る物品が一致し、対比部分の物品全体に対する位置、大きさ、範囲並びに用途・機能についても一致する。
しかし、形態を対比すると、両意匠は、コップに装着された状態において、帯環状の錐面を呈する基本的な形状や、上辺の一部に円弧状の凸部を形成した点が共通するが、他方で、その真下の下辺において、本願意匠は上辺の凸部と同じ形状にへこむ、円弧状の凹部を形成したのに対し、引用意匠は凹部を形成せずに直線状としている等の差異が認められる。そして、共通点のうちの、帯環状の錐面を呈する基本形状は、この種の保護カバーが嵌合するコップの外周形状に沿うように形成したまでのものであるから、共通点として特段の看者の注意を惹くとまではいえないが、上辺の凸部は、横水平をなす上辺の一部から独立的に突出する態様で形成されていることから、上辺の屈曲態様のみをとらえれば、両意匠の一定程度の特徴をなすものである。
しかしながら、上辺の凸部は、上記差異点に係る、本願意匠の下辺の凹部が、上辺の凸部と同様の円弧状のものとして、上辺の凸部の真下に形成されていることから、本願意匠を全体として観察した場合には、帯環状の錐面の一部が円弧状に湾曲しているような印象を生じさせるものとなっており、上辺の凸部と下辺の凹部とが一体となって、本願意匠のみの特徴を形成しているというほかなく、引用意匠の下辺が直線状に形成されて、上辺の凸部との間に広幅の錐面を表しているものとは、看者に与える視覚的効果が異なり、両意匠は意匠全体としての形態的まとまりを異にしているといわざるを得ない。
したがって、両意匠は形態において類似するとはいえず、本願意匠が意匠法第3条第1項第3号の意匠に該当し、同項柱書の規定により意匠登録を受けることができないとした原審の拒絶の理由によっては、本願を拒絶すべきものとすることはできない。
また、本願について、他に拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲
審決日 2011-01-28 
出願番号 意願2008-28122(D2008-28122) 
審決分類 D 1 8・ 113- WY (C5)
最終処分 成立 
前審関与審査官 吉山 保祐下村 圭子 
特許庁審判長 遠藤 行久
特許庁審判官 市村 節子
杉山 太一
登録日 2011-02-18 
登録番号 意匠登録第1409815号(D1409815) 
代理人 伊藤 茂 
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