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審決分類 審判 査定不服  1項2号刊行物記載(類似も含む) 取り消して登録 C5
管理番号 1236442 
審判番号 不服2010-16758
総通号数 138 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 意匠審決公報 
発行日 2011-06-24 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-07-26 
確定日 2011-04-12 
意匠に係る物品 マグカップ 
事件の表示 意願2009- 13222「マグカップ」拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の意匠は、登録すべきものとする。
理由 本願は、平成21(2009)年6月11日(パリ条約による優先権主張 優先日:2009年1月12日 世界知的所有機関)の意匠登録出願であり、その意匠は、意匠に係る物品を「マグカップ」とし、形態は願書の記載及び願書に添付した図面に記載のとおりとしたものである(別紙第1参照)。
これに対し、原審が拒絶の理由として引用した意匠は、独立行政法人工業所有権総合情報館が2003年7月23日に受け入れた、 株式会社小学館が2003年8月1日に発行した内国雑誌『ラピタ』第9巻第8号別冊付録『心と体と自然にやさしい大人の逸品』第50頁所載の「コップ」の意匠(特許庁意匠課公知資料番号第HA15014884号)であり、形態は写真版に現されたとおりのものである(別紙第2参照)。
そこで、本願意匠と引用意匠との類否を検討すると、両意匠は意匠に係る物品が共通し、その形態についても、全体が略逆円錐台形の容器体で、胴部外周に上下に余地部を残して幅広のスリーブを巻き付けたものとする基本的な構成が共通し、各部の具体的な態様においても、スリーブの表面に横縞状の凹凸を多数等幅に形成している点が共通している。
しかし、本願意匠の容器体形状は、胴部が引用意匠より強く傾斜した逆円錐台形としたもので、容器体の全高に対するスリーブの幅の比を、引用意匠より広い約0.6とし、その上方と下方に形成した余地部の幅の同比を、スリーブとの間に設けられた溝部を除いて、それぞれ約0.25、約0.12としたのに対し、引用意匠の容器体形状は、胴部がわずかに傾斜した円筒形に近い逆円錐台形とし、容器体の全高に対するスリーブの幅の比を約0.5とし、上下の余地部の同比を、間に溝部を設けず、それぞれ約0.36、約0.14としたものであり、両意匠には、胴部の傾斜の態様、胴部上方の余地部の幅及び胴部の高さ方向におけるスリーブの形成位置等に明確な差異が認められるものとなっている。また、本願意匠は二重構造を採用したことにより、底面に高台と栓を備えたものとし、開口上縁部を厚く形成し、内壁と外壁の形状をそれぞれ独立した形状としているが、引用意匠においてはこれに相当する態様を認めることができない。そして、この種の飲料容器の分野においては、構成各面の具体的な造形処理が、意匠としての全体の美感を形成するものと認められ、これらの差異を局所的ないし軽微なものとして類否判断に与える影響が小さいとすることができず、また両意匠には他にも、スリーブ上に形成された横縞状凹凸の本数や形状等の差異が認められ、意匠全体として観察した場合、これらの差異が相俟った視覚効果は、共通点のそれを凌ぎ、両意匠に異なる美感を起こさせるものとなっている。
したがって、両意匠は意匠全体として類似するとはいえず、本願意匠が意匠法第3条第1項第3号に掲げる意匠に該当し、同項柱書の規定により意匠登録を受けることができないとした原審の拒絶の理由によっては、本願を拒絶すべきものとすることはできない。
また、本願について、他に拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲
審決日 2011-03-28 
出願番号 意願2009-13222(D2009-13222) 
審決分類 D 1 8・ 113- WY (C5)
最終処分 成立 
前審関与審査官 玉虫 伸聡 
特許庁審判長 遠藤 行久
特許庁審判官 市村 節子
杉山 太一
登録日 2011-05-20 
登録番号 意匠登録第1416881号(D1416881) 
代理人 渡辺 喜平 
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