• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服  1項2号刊行物記載(類似も含む) 取り消して登録 D6
管理番号 1264244 
審判番号 不服2012-3764
総通号数 155 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 意匠審決公報 
発行日 2012-11-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2012-02-27 
確定日 2012-09-24 
意匠に係る物品 小物掛け 
事件の表示 意願2010- 9246「小物掛け」拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の意匠は、登録すべきものとする。
理由 本願は,2010年(平成22年)4月12日の意匠登録出願であって,その意匠(以下,「本願意匠」という。)は,願書及び願書に添付した図面の記載によれば,意匠に係る物品を「小物掛け」とし,その形態を願書の記載及び願書に添付した図面に記載されたとおりとしたものである。(別紙第1参照)

原査定における拒絶の理由は,本願意匠が意匠法第3条第1項第3号に掲げる意匠(先行の公知意匠に類似するため,意匠登録を受けることのできない意匠)に該当するとしたものであって,拒絶の理由に引用した意匠は,本願出願前,2003年5月8日に特許庁意匠課が受け入れた,『総合カタログ 家具金物1 No.130』第147頁所載「小物掛け」の意匠(特許庁意匠課公知資料番号第HC15018162号。以下,「引用意匠」という。)であって,その形態は,同カタログの写真版に現されたとおりのものである。(別紙第2参照)

両意匠を対比すると,両意匠は意匠に係る物品が一致しており,その形態においても,全体が,側面視を略「J」字状とする鉤形状の,上方を取付け部,下方を掛け部としたものである点,取付け部は,上端部に丸みを設けた細幅な略板状体部で,その縦中央線上に2穴の小円孔を形成し,掛け部は,その横幅が取付け部の横幅よりごく僅かに狭く,先端部に丸みを設けた形状である点,角に面取りをした部位がある点が,主に共通するものである。
しかしながら,具体的構成態様について,本願意匠は,掛け部は,横幅が,取付け部との境界から先端に向かって次第に細くなって略テーパー状を成しており,全体の厚みが,取付け部と掛け部と略同厚で,角の面取り部位が,取付け部及び掛け部の正面側に限られているのに対して,引用意匠は,掛け部の横幅が,取付け部との境界で細くなり,そのまま先端まで細い等幅であり,全体の厚みは,掛け部の方が取付け部より厚みがあり,角の面取り部位は,取付け部正面側を除く全体の,表裏各面に連続する部位である点が,主として相違しているものである。
両意匠を意匠全体として比較するとき,共通点は両意匠の形態を概括的に捉えた場合の,又は,部分的な共通点に過ぎず,これらの点が両意匠の類否判断に及ぼす影響を大きいということはできないのに対して,上記の具体的構成態様の相違,特に,本願意匠の角の面取り部位が,正面側に限られていて,掛け部最下方位位置において先端側の角の面取り部位と取付け部側の面取り部位があたかも裏表入れ替わるような構成である点は,本願意匠の特徴をなすものであって,相違点全体が相俟った効果は,両意匠の類否判断を決定付けているといい得るものであり,本願意匠と引用意匠それぞれが生み出す美感は大きく異なり,全体として別異の印象を看者に与えているから,両意匠は,意匠全体として類似するということはできない。

したがって,本願意匠は,原査定の引用意匠をもって,意匠法第3条第1項第3号に掲げる意匠に該当するということはできないから,同条同項柱書によって,本願意匠を拒絶すべきものとすることはできない。

また,当審においてさらに審理した結果,本願意匠について,他に拒絶すべきものとする理由を発見しない。

よって,結論のとおり審決する。
別掲
審決日 2012-09-07 
出願番号 意願2010-9246(D2010-9246) 
審決分類 D 1 8・ 113- WY (D6)
最終処分 成立 
前審関与審査官 川崎 芳孝江塚 尚弘 
特許庁審判長 遠藤 行久
特許庁審判官 早川 治子
瓜本 忠夫
登録日 2012-10-12 
登録番号 意匠登録第1454899号(D1454899) 
  • この表をプリントする

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社   サービスに関しての問い合わせ