• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服  1項2号刊行物記載(類似も含む) 取り消して登録 F4
管理番号 1269489 
審判番号 不服2012-10616
総通号数 159 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 意匠審決公報 
発行日 2013-03-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2012-06-07 
確定日 2013-01-04 
意匠に係る物品 包装用容器 
事件の表示 意願2010-22472「包装用容器」拒絶査定不服審判事件について,次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の意匠は,登録すべきものとする。
理由 本願は,2010年(平成22年)9月17日付けの意匠登録出願に係り,その意匠(以下,(本願意匠)という。)は,意匠に係る物品を「包装用容器」とし,形態を願書及び願書に添付した図面の記載のとおりとしたものである。(別紙第1参照)

原査定における拒絶の理由は,本願意匠が,その出願前に日本国内又は外国に頒布された,特許庁発行の意匠公報に記載の意匠登録第1228974号(意匠に係る物品,包装用瓶)の意匠(以下,「引用意匠」という。)に類似するものと認められるので,意匠法第3条第1項第3号に規定する意匠に該当するというものであって,その形態は,同公報の図版に記載されたとおりのものである。(別紙第2参照)
そこで,本願意匠と引用意匠を対比し,検討すると,両意匠は,意匠に係る物品が共通し,その形態は,全体が略有底円筒状の細口容器であって,詳しくは,周面にネジを設けた細い略垂直円筒状口部,周側面を緩やかな凸弧状とする略円すい台形状の肩部,細長い略円筒状の胴部及び上げ底様の底面部で成り立っているものであり,胴部は,水平溝を設けた上側胴部と,水平断面が略正六角形となるように6面の略縦長長方形の凹部(以下,「パネル部」という。)を周面に環状に形成した胴部中央部,及び水平溝を設けた溝部から底面へとつながる下端部からなる下側胴部から構成したものであって,これらの点が主として共通するが,これらはいずれも,この種物品においては,格別特徴のあるものとは言い難いものである。
他方,意匠の特徴をなす具体的な構成に係る形状において以下のとおり大きく相違する部分も存在する。
すなわち,(1)肩部下端の態様につき,本願意匠は,段差を有し,一回り大きく形成して,その部分を正面視で略へんぺい台形状としているのに対して,引用意匠は,その様な態様が無く,従来から多く見られるとおりの通常の形状としている点,(2)上側胴部の水平溝部につき,本願意匠は,2段目の溝を少し細く浅くし,下側にあるやや細くした胴部中央部につながっている態様から,1本の水平溝によって,上下に2本の突条部が形成されているように視認されるのに対して,引用意匠は,同等の溝が上下2本ある態様から,2本の水平溝が設けてあるように視認される点,(3)胴部中央部のパネルの形状につき,本願意匠は,角を落として略縦長八角形状とした浅いものであるのに対して,引用意匠は,略長方形の上下辺を外側に凸の円弧状とした,略へんぺい倒和太鼓形状をなしている深いものである点,(4)下側胴部の水平溝部につき,本願意匠は,上側にあるやや細くした胴部中央部からつながって(全体で上から)3段目の溝を少し細く浅くした態様から,1本の水平溝によって,上下に2本の突条部が形成されているように視認されるのに対して,引用意匠は,同等の溝が上下2本ある態様から,2本の水平溝が設けてあるように視認される点,(5)下側胴部につき,本願意匠は,略下2分の1をすそ広がりの下端部としているのに対して,引用意匠は,略下3分の1をややすそすぼまりの下端部にした点,で主に相違するところであって,相違点(2)ないし(5)によって,容器本体のほぼ全域を占める胴部に別異の印象を与え,両意匠の類否判断に及ぼす影響があると認められる上に,相違点(5)は,見えづらい胴部下端部とはいえ,高さ寸法の違いとその割合の違いと形状の違いで,類否判断に与える影響は一定程度認められ,相違点(1)の,使用者が持ったときに見えやすい部位である肩部下端の形状の相違が類否判断に与える影響も含めると,相違点全体が,両意匠の類否判断に与える影響は極めて大きく,前記共通点が生じている印象をしのいで見る者に両意匠が別異であるとの印象を強く与えるところとなっている。
ゆえに,両意匠は,意匠に係る物品は共通しているが,その形状については,両意匠の共通点及び相違点の視覚的効果を総合的に判断すると,両意匠は類似しないものといえる。
以上のとおりであって,本願意匠は,引用意匠に類似せず,意匠法第3条第1項第3号に掲げる意匠に該当しないものであるから,原査定における拒絶の理由によって,本願を拒絶すべきものとすることはできない。
また,当審が更に審理した結果,他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって,結論のとおり審決する。
別掲
審決日 2012-12-18 
出願番号 意願2010-22472(D2010-22472) 
審決分類 D 1 8・ 113- WY (F4)
最終処分 成立 
前審関与審査官 樫本 光司竹下 寛 
特許庁審判長 川崎 芳孝
特許庁審判官 遠藤 行久
橘 崇生
登録日 2013-02-08 
登録番号 意匠登録第1463978号(D1463978) 
代理人 勝沼 宏仁 
代理人 黒瀬 雅志 
代理人 朝倉 悟 
代理人 矢崎 和彦 
  • この表をプリントする

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社   サービスに関しての問い合わせ