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審決分類 審判 査定不服  2項容易に創作 取り消して登録 C5
管理番号 1238202 
審判番号 不服2010-24526
総通号数 139 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 意匠審決公報 
発行日 2011-07-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-10-31 
確定日 2011-06-06 
意匠に係る物品 まな板 
事件の表示 意願2009- 15042「まな板」拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の意匠は、登録すべきものとする。
理由 本願は、平成21(2009)年7月1日の意匠登録出願であり、その意匠は、意匠に係る物品を「まな板」とし、その形態は、願書の記載及び願書に添付した図面代用写真に現されたとおりのものである。(別紙第1参照)
これに対し、原審の拒絶理由は、要旨「この意匠登録出願に係るまな板の分野において、板全体を色彩の異なる2層構造とすることは本願出願前より極普通に見受けられるありふれた手法(例えば意匠1、意匠2:別紙第2参照)であり、また取手開口部を略蒲鉾状とすることも、本願出願前に公然知られている(意匠3:別紙第2参照)ことから、本願意匠は、本願出願前より周知である薄板矩形のまな板を、極普通のありふれた手法で2層構造とし、取手開口部を本願出願前より公然知られた略蒲鉾状としたに過ぎないので、当業者であれば容易に創作できたものと認められ、意匠法第3条第2項の規定に該当する。」としたものである。
そこで、本願意匠が容易に創作をすることができたか否かについて検討すると、本願意匠が、まな板全体として色彩の異なる2層構造を備えたものであるとしても、本願意匠は、それに加えて光が透過する透光層と光が透過しない不透光層との2層構造も備えたもので、本願意匠の透光層は、さらに緑色に着色した平面側の透光層とその内側の無着色の透光層とに分けられ、底面側の不透光層は白色に着色されたものであるから、光が緑色の透光層側から入射する場合には、内側の無着色の透光層をグラデーションを伴った緑色に染め上げて、あたかも緑色の透光層と白色の不透光層との2層構造であるかのような光の効果を生じさせるのに対し、光が白色の不透光層側から入射する場合はこのような効果を生じさせず、白色の不透光層と無着色の透光層と緑色の透光層からなる3層構造がそのまま視認されるようになっており、この光の入射方向により異なる視覚効果を生じさせる態様については、引用のいずれの意匠においても示されておらず、本願出願前、既に公然知られていた態様と認めることができない。そして、本願意匠は、この視覚効果をより効果的に引き出すために、無着色とした内側の透光層の厚みを意図的に大きく形成し、平面側の緑色の透光層と底面側の白色の不透光層の厚みをその半分程度の肉薄に形成したものであるから、この点の創作も含む本願意匠については、上記公知意匠に基づいて容易に創作できたものとはいえない。
したがって、原審の拒絶理由によっては、本願意匠が意匠法第3条第2項の規定に該当するとして、その出願を拒絶すべきものとすることはできない。
また、本願について、他に拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲
審決日 2011-04-25 
出願番号 意願2009-15042(D2009-15042) 
審決分類 D 1 8・ 121- WY (C5)
最終処分 成立 
前審関与審査官 上島 靖範 
特許庁審判長 遠藤 行久
特許庁審判官 杉山 太一
早川 治子
登録日 2011-06-24 
登録番号 意匠登録第1419297号(D1419297) 
代理人 熊崎 陽一 
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