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この審決には、下記の判例・審決が関連していると思われます。
審判番号(事件番号) データベース 権利
不服20137764 審決 意匠
不服20139066 審決 意匠
不服201311664 審決 意匠
不服201311407 審決 意匠
不服201311667 審決 意匠

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審決分類 審判 査定不服  2項容易に創作 取り消して登録 F4
管理番号 1284207 
審判番号 不服2013-12378
総通号数 171 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 意匠審決公報 
発行日 2014-03-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2013-06-28 
確定日 2014-02-10 
意匠に係る物品 包装用袋 
事件の表示 意願2011-364「包装用袋」拒絶査定不服審判事件について,次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の意匠は,登録すべきものとする。
理由 第1 本願意匠
本願は,2010年7月12日のスイスへの出願に基づくパリ条約による優先権の主張を伴う,平成23年1月11日付けの意匠登録出願であり,その意匠(以下,「本願意匠」という。)は,意匠に係る物品を「包装用袋」とし,その形態を願書及び願書に添付した図面の記載のとおりとするものである。(別紙第1参照)

第2 原審の拒絶の理由
原審における,平成23年12月6日付けの拒絶の理由は,「この意匠登録出願の意匠は,下記に示すように,出願前にその意匠の属する分野における通常の知識を有する者が日本国内又は外国において公然知られた形状,模様若しくは色彩又はこれらの結合に基づいて容易に意匠の創作をすることができたものと認められますので,意匠法第3条第2項の規定に該当します。」としたものであって,具体的には下記のとおりである。


この意匠登録出願に係る包装用袋の分野に於いては,袋単体を一単位として同一のものを繰り返し接合することも,また,その接合の数についても,種々のものが本願出願前より極く普通に見受けられ(例えば,意匠登録第608583号の意匠(当審注;別紙第2参照),意匠1(当審注;別紙第3参照))ので,一単位の繰り返しの数を変更することは当該物品分野ではありふれた手法であるところ,この意匠登録出願の意匠は,二辺が周知の線条融着線(例えば,意匠登録第105053号の意匠(当審注;別紙第4参照))3本で融着された二等辺三角形の中空部を有する袋単体12個を,隣接する袋単体の二等辺三角形の底辺が対向するように配置し,その袋単体と袋単体の接合部には,切り離し線を一本形成し,全体が細長平行四辺形状を呈するように接合したに過ぎないので,容易に意匠の創作をすることができたものと認められます。
なお,参考として附言すると,折り畳んだ状態は,切り離し線に沿って山折りと谷折りを繰り返して周知の三角蛇腹折りとしたにすぎないものです。

意匠1
公開日平成22年6月24日の特許庁発行の公開特許公報記載
特開2010-137916
[図1]の意匠


第3 当審の判断
以下において,本願意匠の意匠法第3条第2項の該当性,つまり,本願意匠が当業者であれば容易に創作することができたか否かについて,検討し,判断する。

1.本願意匠の形態
本願意匠は,「第1 本願意匠」で述べたとおりのものであって,その形態は,正方形の袋用シートを対角線上で2つに折り,折ってできた直角二等辺三角形の直角に接する等辺を融着して成る中空部を有した袋単体を12個,二つ折りにて「わ」になった直角二等辺三角形の底辺を対向するようにして,切離し可能に一直線状に連結して,全体として細長平行四辺形状としたものである。

2.本願意匠の創作の容易性について
本願意匠は,この種物品分野においてごくありふれた,シートを二つ折りにして前後二重にし,一辺を「わ」にし,その他の辺を融着したものであり,三角形状の中空部を有した袋体が左右に連続した態様であるが,(1)対向する辺を「わ」になるように連結している態様は,いずれの引用意匠にも見られず,(2)三角形の袋単体を,底辺を対向するように連結している態様は,意匠1などに見られ,このように袋体を複数個連結することは容易で,本願意匠の12個連結するという数も連結数の選択の問題であって,特に創作上の困難性はないと認められるところ,(3)線状融着線を平行に表したものは,意匠登録第105053号意匠,同第272864号意匠(別紙第5参照),及び同第912133号意匠(別紙第6参照)等に広く見られる態様であり,その内,3条で融着したものは,意匠登録第912133号意匠に表れていることから,(2)及び(3)の態様とした創作は容易であるとしても,(1)の態様については,先行意匠には見られない,本願意匠独自の態様であって,公知の形態に基づいて容易に創作ができたものということはできない。

3.結び
したがって,本願意匠は,意匠法第3条第2項の規定に該当しないので,原審の拒絶の理由によって本願を拒絶すべきものとすることはできない。
また,当審が更に審理した結果,他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって,結論のとおり審決する。
別掲
審決日 2014-01-23 
出願番号 意願2011-364(D2011-364) 
審決分類 D 1 8・ 121- WY (F4)
最終処分 成立 
前審関与審査官 木本 直美小林 裕和 
特許庁審判長 原田 雅美
特許庁審判官 江塚 尚弘
橘 崇生
登録日 2014-02-21 
登録番号 意匠登録第1493017号(D1493017) 
代理人 長谷川 芳樹 
代理人 野間 悠 
代理人 黒川 朋也 
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