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審決分類 審判 査定不服  2項容易に創作 取り消して登録 D2
管理番号 1045258 
審判番号 不服2000-14454
総通号数 22 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 意匠審決公報 
発行日 2001-10-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2000-09-11 
確定日 2001-09-08 
意匠に係る物品 収納ワゴン 
事件の表示 平成11年意匠登録願第 19262号「収納ワゴン」拒絶査定に対する審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の意匠は、登録すべきものとする。
理由 1.本願の意匠
本願は、平成11年7月16日の意匠登録出願であり、その意匠は、願書及び願書に添付した図面の記載によれば、意匠に係る物品を「収納ワゴン」とし、形態を別紙第1に示すとおりとしたものである。
2.原審の拒絶の理由
これに対して、原審において、「この意匠登録出願に係る収納ワゴンの分野において、天板部を種種の形状等に置き換えることは、本願出願前より極普通に行われている手法であり、この意匠登録出願の意匠は、本願出願前に公然知られたものと認められるワゴンテーブルの意匠(意匠1)の天板部を、本願出願前に公然知られたものと認められる天板部模様(例えば、昭和57年8月27日特許庁受入「MAISON&JARDIN」1982年7月8日号の第96頁所載「ワゴンテーブル」の意匠[特許庁意匠課公知資料番号第5754060号])を備えた天板に単に置き換えたまでに過ぎないので、容易に創作できたものと認められます。 意匠1 特許庁総合情報館所蔵(受入1995年1月9日)の文化出版局発行の内国雑誌「ミセス」1995年2月7日、480巻第253頁所載ワゴンテーブルの意匠(特許庁意匠課公知資料番号第HA0602498400号)」とし、本願の意匠は、出願前にその意匠の属する分野における通常の知識を有する者が日本国内又は外国において公然知られた形状、模様若しくは色彩又はこれらの結合に基づいて容易に意匠の創作をすることができたものと認められるので、意匠法第3条第2項の規定に該当するとして、拒絶の理由を通知し、その後、本願について当該拒絶の理由により拒絶査定がなされた。
3.請求人の主張
これを不服とし、請求人は、請求の理由として、本願の意匠と拒絶理由通知書記載の意匠1(別紙第2参照)とは、具体的形状が顕著に相違している以上、本願の意匠が意匠1により、容易に創作できるものではない旨主張した。
4.当審の判断
そこで、まず、原審の拒絶理由における、本願出願前に公然知られたものと認められる天板部模様(例えば、昭和57年8月27日特許庁受入「MAISON&JARDIN」1982年7月8日号の第96頁所載「ワゴンテーブル」の意匠[特許庁意匠課公知資料番号第5754060号]、以下、「意匠2」という。別紙第3参照)を備えた天板、とする点について検討する。
意匠2に示される天板の態様は、横長矩形状板体として、その上面の4周に余地を残した広い範囲に四角形状のタイル様のもの12枚を間を置いて横4枚縦3枚に整列配置して、天板上面からわずかに突出するようにはめ込んだ態様のものである。
一方、本願の意匠の天板の態様は、側枠体上方に延設された手押し部の下端内側面に当接して配した横長矩形板体として、その上面の左右方向の中央付近から右端寄り(手押し部寄り)にかけての部位の前後方向の中央に、周囲に余地を設けて四角形状のタイル様のもの4枚を横2枚縦2枚に田の字状を呈するように連接して、天板上面からわずかに突出するようにはめ込んだ態様のものである。
してみると、両意匠の四角形状のタイル様のものの配設態様及び配設位置は、本願の意匠の天板においてはタイル様のものを連接して、天板上面の特定の部位に片寄せてワンポイント状に配置しているのに対して、意匠2の天板においてはタイル様のものを間を置いて、天板上面にまんべんなく配置している点で、大きく異なり、明らかに同一性の範囲を超えるものといえる。
意匠2については、以上のとおりであって、本願の意匠の創作容易性の判断における証拠とは成り得ず、そして、本願の意匠の天板の態様自体を公然知られたものあるいは広く知られたものとする証拠は他になく、また、本願の意匠の天板におけるタイル様のものの具体的な配置の仕方がありふれているとする証拠も他にない。
以上によれば、本願の意匠の天板の態様は、「公知あるいは周知のもの」、あるいは、「公知あるいは周知の天板」の上面に「ありふれた配置の仕方」で「公知あるいは周知の形状(模様)」を施したものとはいえず、それ自体、容易に創作できたものとはいえないから、その余を判断するまでもなく、本願の意匠は、出願前にその意匠の属する分野における通常の知識を有する者が日本国内又は外国において公然知られた形状、模様若しくは色彩又はこれらの結合に基づいて容易に意匠の創作をすることができたものとはいえない。
5.むすび
したがって、本願の意匠は意匠法第3条第2項の規定に該当するとして本願を拒絶すべきものとした原査定は、当を得ないものであり、取消しを免れない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲
審決日 2001-08-16 
出願番号 意願平11-19262 
審決分類 D 1 8・ 121- WY (D2)
最終処分 成立  
前審関与審査官 遠藤 行久飛山 貴子 
特許庁審判長 遠藤 京子
特許庁審判官 橘 崇生
市村 節子
登録日 2001-09-28 
登録番号 意匠登録第1126600号(D1126600) 

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