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審決分類 審判 査定不服  1項2号刊行物記載(類似も含む) 取り消して登録 H7
管理番号 1212858 
審判番号 不服2009-2319
総通号数 124 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 意匠審決公報 
発行日 2010-04-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2009-02-03 
確定日 2010-02-12 
意匠に係る物品 マウス 
事件の表示 意願2007-30438「マウス」拒絶査定不服審判事件について,次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の意匠は,登録すべきものとする。
理由 1.本願の意匠
本願は,平成19年11月2日(パリ条約による優先権主張 2007年5月2日 (US)アメリカ合衆国)の意匠登録出願であり,その意匠は,願書の記載によれば,意匠に係る物品を「マウス」とし,意匠登録を受けようとする部分を実線で表したものであって,その形態を願書及び願書添付の図面に示すとおりとしたものである(別紙第1参照)。

2.拒絶の理由
これに対して,当審において,「本願意匠と引用意匠は,ホイールを囲む部分の後端形状等に軽微な差異が見られますが,両意匠は,背面の後ろ側は,膨らみ(凸弧状)が強く,背面の前側は,やや平たい形状のマウスの,左クリックボタンと右クリックボタンを含むマウス背面部材部分であって,その全体形状は,使用状態のときに見る方向で略グラス形であって,グラスの口部分中央に縦長のホイールを囲む部分が設けられ,そのホイールを囲む部分が,マウス背面のほぼ中央まである点,その平面形状が,長円形の約10分の9の形である点,で共通しており,意匠全体として両意匠に共通する美感を起こさせています。
したがって,この意匠登録出願の意匠は,その出願前に国内又は外国において頒布された刊行物に記載された
『物品名;電子計算機用マウス
受入日;2005年10月21日
公知日;2005年10月4日
文献名;サンワサプライ:MA-G13LB【グランツHSタイプS(パールブルー)】ホイールを左右に傾けるだけで,横スクロールもらくらく操作。小型サイズ
発行者;サンワサプライ株式会社
住所;http://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=MA-G13LB&mode=main
製品番号;MA-G13LB
電子計算機用マウスの意匠
(特許庁意匠課公知資料番号第HJ17007928号)』
の意匠(別紙第2参照)に類似するものと認められますので,意匠法第3条第1項第3号の規定に該当し,意匠登録を受けることができません。
なお,本願意匠と対比の対象となるのは,上記引用意匠のうち,本願意匠の部分意匠として意匠登録を受けようとする部分と対応する部分です」とされたものである。

3.請求人の主張
これに対し,請求人は,意見書を提出して,要旨以下のとおり主張した。
本願意匠は,正面視において,マウスの本体背面部の上端部は,水平の略直線状に形成されているのに対し,引用意匠の上端部は,少なくとも左側に傾斜している。
本願意匠の側面視における帯幅の態様は,左側面視でも右側面視でも変わらず左右対称ですが,引用意匠は,マウス使用時の右手小指側が傾斜していることから,少なくとも右手小指側の側面視における帯幅の方が,右手親指側の側面視における帯幅よりも,広くなるものと考えられる。
マウス本体背面部全体の形状に関し,本願意匠は平面視の通り,正面側から背面側にかけて,やや窄まった数字の「0」に似た形状をしており,左右対称の態様となっているのに対して,引用意匠の本体背面部は,左縁が略縦長S字状,右縁が略直線状,上辺が右下がりの略斜線状,下辺が歪んだ略円弧状であり,左右対称とは大きくかけ離れた態様となっている。
ホイール周囲を囲む細長囲繞部の平面形状について,本願意匠は,笹の葉形状の約10分の8の形ですが,引用意匠は,長円形状の約10分の9の形となっている。
また,その細長囲繞部の長さは,本願意匠が,平面視における物品全長の約57%を占めているのに対し,引用意匠は,約42%である。
本願意匠では,マウス本体後ろ側の形状は略等脚台形状であって左右対称ですが,引用意匠のマウス本体後ろ側の形状は,その左縁は底面側に向かって漸次拡大,右縁は略直線状と考えられ,左右非対称であるものと思料される。
以上,相違する態様は,両意匠の形態全体にかかわるものであって,両意匠の特徴を顕著に表し,需要者の注意を強く惹く部分に係るもので,本願意匠と引用意匠は非類似であり,意匠法第3条第1項第3号には該当しないものと思料する。

4.当審の判断
そこで請求人の主張を踏まえ,さらに検討する。
マウスの平面視形状における差異は,両意匠の形態の全体にかかわる相違であって,両意匠の形態の特徴を表しているとともに,形態全体の基調を決定付けているものと言え,通常の使用時において,最も目に入りやすい平面視における差異であって,両意匠の類否判断に大きな影響を与えるものと言える。
以上のとおりであって,両意匠は,意匠に係る物品は一致するが,その形態については,相違点が意匠全体に与える影響は大きく,両意匠は類似しないもの,と言わざるを得ない。

5.むすび
したがって,本願意匠は,意匠法第3条第1項第3号に掲げる意匠に該当しないので,上記の拒絶理由によって本願の登録を拒絶すべきものとすることはできない。また,他に本願の登録を拒絶すべき理由を発見することができない。
よって,結論のとおり審決する。
別掲
審決日 2010-01-28 
出願番号 意願2007-30438(D2007-30438) 
審決分類 D 1 8・ 113- WY (H7)
最終処分 成立  
前審関与審査官 小林 裕和外山 雅暁 
特許庁審判長 関口 剛
特許庁審判官 橘 崇生
樋田 敏恵
登録日 2010-03-05 
登録番号 意匠登録第1384540号(D1384540) 
代理人 谷 義一 

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