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審決分類 審判 査定不服  意10条1号類似意匠 取り消して登録 B1
管理番号 1243106 
審判番号 不服2011-2347
総通号数 142 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 意匠審決公報 
発行日 2011-10-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2011-02-01 
確定日 2011-08-29 
意匠に係る物品 スポーツ用スパッツ 
事件の表示 意願2009- 5446「スポーツ用スパッツ」拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の意匠は、登録すべきものとする。
理由 1.本願意匠
本願は,物品の部分について意匠登録を受けようとし,本意匠を意願2009-5441(意匠登録第1373458号)とする関連意匠の意匠登録出願として,平成21年3月11日に出願されたものであって,その意匠は,意匠に係る物品が「スポーツ用スパッツ」であり,その形態は,「実線で表した部分が部分意匠として意匠登録を受けようとする部分である。」としたものであり(以下,本願について部分意匠として意匠登録を受けようとする部分の意匠を「本願意匠」という。),願書及び願書に添付された図面に記載されたとおりのものである(別紙第1参照)。

2.経緯
原審における拒絶の理由は,本願意匠が,願書に記載した本意匠に類似する意匠と認められず,意匠法第10条第1項の規定に該当しないとしたものである。

3.本意匠
本意匠は,物品の部分について意匠登録を受けようとする,平成21年3月11日の意匠登録出願で,平成21年10月9日に意匠権の設定の登録がなされた意匠登録第1373458号(意願2009-5441)の意匠であって,意匠に係る物品が「スポーツ用スパッツ」であり,その形態は,「実線で表した部分が部分意匠として意匠登録を受けようとする部分である。」としたものであって(以下,本意匠について部分意匠として意匠登録を受けようとする部分の意匠を「本意匠」という。),願書及び願書に添付された図面に記載されたとおりのものである(別紙第2参照)。

4.当審の判断
(1)両意匠の対比
両意匠を対比すると,両意匠は,同日に出願されたものであって,また,いずれも着用者がスポーツをする際の運動をサポートするための「スポーツ用スパッツ」に係るものであるから,意匠に係る物品が一致し,サポートしたい筋肉や関節に沿った部位に緊締力が強い部分を配したものであるから,部分意匠としての用途・機能及び位置・大きさ・範囲は,一致している。
形態については主として,以下の共通点及び差異点が認められる。
1)共通点
(A)物品全体の中で,おおむね背面側のウエスト部から腰の外側を回って大腿部の内側にかけて前下がりの傾斜状に連続した略太幅帯状の緊締部(以下,「緊締部」という。)が配されている点,(B)緊締部は,側面視した場合,おおむね大腿部の背面側やや上よりの部位で二股に分離し,略楕円形状に膨出して,前面側のやや下寄りの部位で再び合流し,間に挟まれた部位を斜め略レモン形状に形成している点,において共通する。
2)差異点
緊締部の具体的な構成態様について,本願意匠は,略レモン形状の部分の背面側上方と前面側の下方に,それぞれ極細い幅で緩やかな円弧状のスリットを形成しているのに対して,本意匠は,そのようなスリットを形成せず,一連となっている点に差異が認められる。
(2)類否判断
そこで検討するに,前記共通点(A)の,背面側のウエスト部から大腿部の内側にかけて前下がりの傾斜状に連続した略太幅帯状の緊締部が配された態様は,両意匠の形態全体の骨格を成すものであり,また,共通点(B)の,側面視した場合,緊締部が大腿部の背面側やや上よりの部位で二股に分離し,略楕円形状に膨出して,前面側のやや下寄りの部位で再び合流し,間に挟まれた部位を斜め略レモン形状に形成している点は,これまでにない,両意匠に独自で特徴的な形態を形成しているものであるから,看者の注意を強く惹くものであり,共通の美感を起こさせ,両意匠の類否を決定付けているものというべきである。
これに対し,差異点は,極細幅のスリットの有無のみであって,目立つものとはいえず,部分的な細部に係る差異であって,両意匠の類否判断にあたって格別の評価をすることはできない。
以上のとおり,両意匠は,意匠に係る物品が一致し,その形態においても共通点は,両意匠に独自で特徴的なものであり,需要者の注意を強く惹き,共通の美感を起こさせるものであるのに対し,極細幅のスリットの有無における差異点は,その視覚に訴える意匠的効果としては格別の評価はできないものであるから,共通点が差異点を凌駕し,意匠全体として,両意匠は類似するものと認められる。
(3)小括
本願意匠と本意匠は,同日の出願に係り,意匠に係る物品が一致し,部分意匠としての用途・機能及び位置・大きさ・範囲は,一致し,形態についても,共通点が差異点を凌駕して意匠全体として類似するものであるから,本願意匠は,本意匠を意匠登録第1373458号(意願2009-5441)とする関連意匠として意匠登録を受けることができるものである。

5.むすび
したがって,本願意匠は,意匠法第10条第1項に規定する意匠に該当するので,原審の拒絶理由によって,本願意匠を拒絶すべきものとすることはできない。
また,他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって,結論のとおり審決する。
別掲
審決日 2011-08-11 
出願番号 意願2009-5446(D2009-5446) 
審決分類 D 1 8・ 3- WY (B1)
最終処分 成立  
前審関与審査官 佐々木 朝康 
特許庁審判長 斉藤 孝恵
特許庁審判官 橘 崇生
瓜本 忠夫
登録日 2011-09-09 
登録番号 意匠登録第1425023号(D1425023) 
代理人 長谷川 芳樹 
代理人 野間 悠 
代理人 黒川 朋也 

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